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旧帝国ホテル本館にも採用された由緒正しき大谷石の歴史

フランク・ロイド・ライトが設計した当時の帝国ホテル本館「ライト館」は、現在、愛知県犬山市の明治村にその玄関部分だけ移築されて残っていて、その姿に感じ入ることが出来ます。
擁壁には大谷石が採用されており、旧帝国ホテルの趣きある佇まいに一層の味わい深さを漂わせています。
大谷石には幾何学模様の彫刻を施し、レンガには櫛目を入れて、柔らかで華麗な外観を現出しています。

耐火性にすぐれる大谷石は、1923年に起きた関東大震災の惨状にも耐え、旧帝国ホテルを守り抜きました。

その他大谷石が使用された主な建造物

・淀川製鋼所迎賓館
・宇都宮聖公教会
・宇都宮カトリック教会 ほか

大谷石にまつわる歴史

6-7世紀
切石積横穴式石室を持つ古墳に加工が容易な大谷石等が多く用いられる。
741年
現在の栃木県、下野国分寺・下野国分尼寺の礎石、地覆石、羽目石に使用される。
810年
大谷寺の本尊(大谷観音)は弘法大師自らが大谷石を彫り、完成させたとされる。
1922年
フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルに使用される。玄関部は現在、博物館明治村に保存されている。
1932年
宇都宮カトリック教会に使用される。(現存する国内最大の大谷石建造物)
1944年
大谷石地下採掘場の広大な空間は、陸軍糧秣廠・被服廠の地下秘密倉庫に利用される。
1951年
坂倉準三設計の神奈川県立近代美術館に使用される。

フランク・L・ライト

フランク・L・ライト
フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright、1867年6月8日 – 1959年4月9日)
アメリカの建築家。アメリカ大陸と日本に多くの作品を残している。
ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと共に近代建築の三大巨匠と呼ばれる。
(ヴァルター・グロピウスを加えて四大巨匠とすることもある)
1913年、帝国ホテル新館設計のために訪日。
以後もたびたび訪日し設計を進めたが、大幅な予算オーバーと工期の遅れに起因する経営陣との衝突から、このホテルの完成を見ることなく離日を余儀なくされた。
ホテルの建設は弟子の遠藤新の指揮のもとその後も続けられ1923年に竣工した。
そのスタイルには変遷もあり、一時はマヤの装飾を取り入れたことがあるが、基本的にはモダニズムの流れをくみ、幾何学的な装飾と流れるような空間構成が特徴である。
浮世絵の収集でも知られ、日本文化から少なからぬ影響を受けていることが指摘されている。
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