初めての方へ

古墳やお寺、彫刻、ホテルにまで使われる
日本人の暮らしを支えてきた

大谷石の3つの魅力

魅力壱

地震大国日本で重宝される優れた耐震性と耐火性

大谷石は栃木県宇都宮市大谷町を中心に東西約4km、南北約6kmの地域内で採石される凝灰岩(流紋岩質溶結凝灰岩)の名称です。 日本列島がまだ海中にあった2,000万年以上前、流紋岩質火山の噴火により海中に沈殿した火山灰が凝固して出来たものと言われています。

耐震性、耐火性に優れ、遠く古墳時代より様々な用途に供されてきました。帝国ホテル等の建築に大量に使用された大谷石は、 大正12年の関東大震災においてその優れた耐震性、耐火性が証明され、戦後の復興期からは、それまでの手掘りに代わる機械掘りによる 大量採掘が可能になり、その需要は拡大を続けてきました。


この20年ほど、輸入外国産天然石や次々と開発された安価な人造石に押され、大谷石の需要は次第に少なくなってきていました。が、最近大谷石が再び注目を浴びています。

魅力弐

ほっと落ち着く天然石ならではの風合い

大谷石の風合いは温かみを感じる素朴な風合いが特徴です。木と石の中間的な風合いは日本人に 親しみやすくどこか懐かしい「ほっ」とできる佇まいを演出します。


人造石には見られない大谷石独特の”心温まる風合い””落ち着いた気品”等、”本物の味”が再確認され出したのか、 近代文明の殺伐とした”渇き”の反動として、”自然の豊かさ””安らぎ”を人々が再び求め始めたのか…。

良質な大谷石の採掘がますます困難になっている今日こそ、貴重な財産である大谷石、どうぞ大切にして下さい。

魅力参

本物の職人の確かな技で修復可能

大谷石の石板を用いた貼石工法は、戦後機械切りにより薄物石板の生産が可能になった昭和30年代から行われてきたもので、特に新しいものではありません。


当初は主に室内装飾用として漆喰による接着が主流でしたが、最近の接着剤、モルタル混和剤の急激な進歩により、 今では「確かな職人による確かな仕事」さえあれば、石板が躯体と一体化するほどの完璧な修復が可能になりました。


完全な張替えであれば、金銭面で大きな負担となってしまいますが、大谷石であれば専門の職人に依頼する事ですべて張替えよりも 出費を抑えて改修する事ができます。

塀だけじゃない!
様々な加工をされ親しまれる

こんな場所にも大谷石

  • こんな場所にも大谷石

    20世紀建築界の巨匠と称されているアメリカの建築家「フランク・ロイド・ライト」によって設計された帝国ホテル旧本館  ライト館には幾何学模様に彫刻された大谷石が使用されており、軟らかくも独創的な雰囲気を醸し出しています。

  • こんな場所にも大谷石

    1000度以上の熱に耐える大谷石はかまど、七輪、石窯、焼却炉にも使用されています。

    大谷石のピザ窯は遠赤外線効果と対流熱でおいしく焼き上がる事で人気です。

  • こんな場所にも大谷石

    温かみを感じる素朴な素材である大谷石は、おしゃれなカフェやレストランの外装や内装としても近年人気を集めています。

    ちょっと注目してみてみると、家の塀と同じ柔らかな風合いの石と出会えるかもしれません。

石勘の施工事例